「花粉症の時、コンタクトレンズはどう扱えばいいの?」「花粉症だけど、コンタクトレンズは使いたい!」といったお悩みを抱えていませんか。
確かに花粉症は、日本人の3人に1人がかかっていると言われている国民病ですから、影響を受けるコンタクトレンズユーザーは多いことでしょう。
花粉症の症状によって目に違和感が出る一方で、それでも何とかコンタクトレンズを使いたいというお気持ちは、とてもよく分かります。
そこでこの記事では、コンタクトレンズの花粉症対策や目薬の使い方について、詳しく解説します。
花粉症にかかるとコンタクトレンズはくもりやすくなり、目にもゴロゴロとした違和感や痛みなどの症状を引き起こします。
また、アレルギー症状の悪化によってレンズが目から外れることもあります。
花粉症にかかると、コンタクトレンズがくもりやすくなります。
アレルギー症状によって目やにが大量に分泌され、レンズが汚れやすくなるからです。
また、空気中に漂っている花粉やホコリが目に入ることでも、レンズはくもります。
レンズがくもって見えづらくなったら、目から外して洗浄液でお手入れをしましょう。
1DAY(ワンデー)タイプは一度外したレンズは再び使えないため、交換が必要です。
目やにが大量に発生する時は、花粉症以外の眼病にかかっている可能性も考えられます。
その場合は一度、眼科を受診してみることをおすすめします。
花粉症によるアレルギーを発症すると、目がゴロゴロしたり痛くなったりすることがあります。
これは、花粉が目に入ることで、目から分泌されるヒスタミンという物質が知覚神経や血管を刺激して起こるものです。
また、コンタクトレンズも目にとっては異物ですので、神経の刺激によって目が過敏に反応し、異物感が出ることもあります。
目のゴロゴロ感や痛みが続くようであれば、我慢せずにメガネを使いましょう。
レンズを外した後も違和感が続く場合は、眼科の受診をおすすめします。
花粉症のアレルギー症状がひどくなると、コンタクトレンズが目から外れやすくなります。
原因は、目にできた「巨大乳頭性結膜炎」によるものです。
コンタクトレンズをつけている時に花粉症の症状が強くなると、アレルギー性結膜炎が引き起こされ、さらに悪化すると上まぶたの裏側に乳頭状のブツブツができます。
これが巨大乳頭性結膜炎で、コンタクトレンズが外れやすくなるのは、ブツブツがレンズのフチに引っかかってしまうからです。
巨大乳頭性結膜炎は他にも、目がゴロゴロするのをはじめ、ひどいかゆみや目やにの増大、充血といった症状を引き起こします。
巨大乳頭性結膜炎は目薬や軟膏で治療しますが、完治するまでコンタクトレンズは使えません。
早期発見が治療期間の短縮につながりますので、目に少しでも違和感があれば、できるだけ早く眼科を受診することをおすすめします。
花粉症の時期は、メガネとコンタクトレンズの併用をおすすめします。
また、コンタクトレンズは清潔に使える1DAYタイプに変更するとともに、花粉を家に持ち込まないよう気を配ることも大切です。
花粉症の症状が悪化している時は、コンタクトレンズをつける時間をできるだけ短くして、メガネを併用しましょう。
コンタクトレンズは付着した花粉を目に密着させてしまうため、アレルギー性結膜炎が悪化する可能性がありますが、使用時間が短ければそのリスクを低減できます。
またメガネには、目に入る花粉をカットする効果もあります。
花粉症用の専用メガネも販売されていますが、普通のメガネでも、裸眼の時と比べて花粉を6〜7割ほど低減できるのです。
花粉症の時期はメガネを用意して、コンタクトレンズとの併用をおすすめします。
どうしても花粉症シーズンにコンタクトレンズを使いたい方は、1DAYタイプに替えましょう。
1DAYタイプであれば、レンズが花粉で汚れてもすぐに新しいものに交換できるからです。
お手入れ不足による汚れの蓄積が原因で、花粉症を悪化させるといったリスクも減らせます。
1DAYタイプは費用が少し高くなりますが、花粉症シーズン中だけ利用して、それ以外の季節には1MONTHタイプを使うなど工夫すれば、コストを抑えられます。
花粉症シーズンのコンタクトレンズは、毎日清潔な1DAYタイプを使いましょう。
花粉症のシーズン中は、花粉を家に持ち込まないように気を配りましょう。
家に花粉が入らないよう徹底することで、花粉症の症状を緩和できます。
まず、家に帰ったら玄関前で、着ていたコートやカバンに付着している花粉を払い落とします。
強く払うと花粉が舞い上がりますので、やさしく撫でるように払うのがポイントです。
マスクもそっと外し、廃棄するか早めに洗濯してください。
家に入ったらすぐに手をよく洗い、うがいもしましょう。
余裕があれば、お風呂に入ったりシャワーを浴びたりして、体についた花粉を洗い流します。
また、メガネを併用している場合は、家に帰ったら水道水で軽く洗って花粉を除去しましょう。
メガネ専用のレンズクリーナーで清掃すると、静電気が減って花粉がつきにくくなります。
花粉症用の目薬は、つらい症状を和らげることたり遅らせたりすることが可能です。
目薬の種類や使うタイミングについて、見ていきましょう。
花粉症用の目薬には、抗アレルギー点眼薬とステロイド点眼薬、そして免疫抑制点眼薬の3つがあります。
このうち、市販されているのは抗アレルギー点眼薬のみで、アレルギーの症状を引き起こすヒスタミンなどの働きを抑える作用を持つ目薬です。
また、市販の目薬を買う際は、防腐剤やメントールが入っていないものを選択してください。
防腐剤はレンズが変色したり変形したりしてしまう恐れがあり、メントールは症状が強い時に使うと目が痛くなることがあります。
なお、ステロイド点眼薬と免疫抑制点眼薬の2つは、花粉症の症状が強いケースにおいて病院で処方されるもので、市販はされていません。
花粉症の目薬は、症状が出る前から使っておくと安心です。
早い段階から使うことで、症状を和らげたり遅らせたりすることができます。
症状が出てから目薬を使っても遅くはありませんが、その際はコンタクトレンズを外しましょう。
目薬に防腐剤が含まれている場合は、レンズに悪影響を及ぼします。
裸眼で防腐剤が含まれている目薬をさした場合は、少し時間を開けてからコンタクトレンズをつけてください。
眼科で処方された目薬をさすタイミングについては、お医者さんの指示に従いましょう。
花粉症の対策や目薬をさすなどしても症状が改善されない時は、眼科の受診をおすすめします。
症状がひどくなると、コンタクトレンズが使えなくなってしまう恐れがあるからです。
また、花粉症の症状だと思っていても、別の眼病である可能性も否定できません。
診断によって症状の原因が判明すれば、対策もしやすくなります。自己診断は禁物です。
コンタクトレンズをできるだけ使うためにも、花粉症の症状が出たら一度は眼科を受診して原因を正しく把握するなど、早めに手を打ちましょう。
今回は、コンタクトレンズの花粉症対策や目薬の使い方について解説しました。
花粉症の症状がある方がコンタクトレンズを使うと、レンズがくもって目に違和感が出るなどの影響があります。
花粉症シーズン中はメガネと併用したり、1DAYタイプに替えたりするなど、十分に対策しましょう。
花粉症用の目薬は早めに使うと症状が和らぎますが、それでも改善しない場合は眼科の受診をおすすめします。
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