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「コンタクトレンズをつけたら目がゴロゴロする」あるいは「なんだか違和感が消えない」とお悩みではありませんか。
特に初心者の方には、コンタクトレンズの装着感に戸惑うことは少なくないでしょう。
一方で、この違和感をそのまま放置すると、目の健康を損なう原因となる可能性もあります。
この記事では、コンタクトレンズを装着した時に生じる違和感の原因と、その対処法について詳しく解説します。
まず、コンタクトレンズで違和感が出てしまう原因について見ていきましょう。
1つ目の原因は、まだ十分コンタクトレンズに慣れていないことです。
初心者がコンタクトレンズを装着すると、最初は異物感を感じることが多くあります。これは目がレンズの存在に慣れていないためで、装着を続ければ徐々に違和感は軽くなっていきます。
一方で、慣れるまでの期間には個人差があり、無理に慣れようと長時間使用すると目に負担がかかるため、慎重に進めることが大切です。
2つ目の原因は、目やコンタクトレンズが乾燥していることです。
乾燥している目にそのままコンタクトレンズを装着すると、大きな違和感が生じます。
特に、エアコンの効いた室内やパソコンを長時間使用する環境では、まばたきの回数が減り、目が乾燥しやすくなります。
涙の量が減少すると、レンズと目の間の潤滑性が失われ、摩擦が増えることから違和感が発生してしまうのです。
3つ目の原因は、コンタクトレンズに汚れやキズが付いていることです。
レンズの表面に汚れやキズがあると、目に異物感を覚える原因となります。
汚れは、涙液中のタンパク質や脂質、または化粧品などが付着することで発生します。
また、爪でレンズを引っ掻いてしまうなどして生じるキズは、目を刺激することも。
これらの汚れやキズは、毎日のお手入れや丁寧なレンズの取り扱いによって防げます。
さらに、レンズの表裏が逆になっている場合も、目に違和感が生じるため注意が必要です。
4つ目の原因は、コンタクトレンズをつけた目に砂やホコリが入ってしまうことです。
異物が目に入ると、強い違和感やゴロゴロ感を引き起こします。
例えば外出時には、コンタクトレンズと一緒に砂やホコリが目の中に留まってしまうことがあります。これらを放置すると、角膜を傷つけたり炎症が起きたりする恐れも。
特に風の強い日や花粉の多い季節には、細心の注意が必要です。
5つ目の原因として考えられるのは、目に何らかのトラブルが発生していることです。
角膜炎やアレルギー性結膜炎など、目自体にトラブルがある場合も違和感の原因となります。
これらの眼病の多くは初期症状がなく、違和感が生じる頃には悪化しているケースも。
症状が長引く場合は無理にレンズを装着せず、早めに眼科を受診しましょう。
次に、コンタクトレンズで違和感が生じた際の対処法について、詳しく解説します。
1つ目の対処法は、コンタクトレンズに慣れるまで装着時間を短くすることです。
装着時間を短くしていけば、目がレンズに少しずつ慣れやすくなります。
特に初めてコンタクトレンズを使う方は、最初の数日は装着時間を短くするのがおすすめです。
1日2~3時間から始め、徐々につけている時間を延ばしていってください。
最初から無理をせず、目の様子を見ながら調整していきましょう。
2つ目の対処法は、目にコンタクトレンズ専用の目薬をさすことです。
目薬で目をしっかり潤すことで、生じていた違和感を解消できます。
なお、乾燥による違和感には、コンタクトレンズ専用の目薬を使いましょう。
一般的な目薬には防腐剤が使われており、レンズに悪影響を及ぼしてしまいます。
目に水分を補給することで、レンズの装着感が良くなって快適に過ごせますよ。
3つ目の対処法は、コンタクトレンズの表裏を確認することです。
レンズが裏返しのまま装着すると、フィット感が悪くなり違和感が生じやすくなります。
そのため、装着前にはレンズのフチをチェックして、正しい向きであることを確かめましょう。
レンズを指の腹に乗せて真横から見た時、丸いお椀のような形になっていれば正常で、フチが反っている場合は裏返った状態です。
装着したレンズの表裏に自信がない時は無理をせず、一旦取り外して確認しましょう。
4つ目の対処法は、コンタクトレンズをお手入れすることです。
正しい手順でレンズをお手入れすれば、付着した汚れが取れて違和感を解消できます。
1Dayタイプ以外の長期間使用するレンズは、使用後の適切なお手入れが必要です。
専用の洗浄液を使用し、優しくこすり洗いして汚れをしっかりと落としてください。
また、お手入れの際にはレンズをよく観察して、キズがないかも合わせてチェックしましょう。
5つ目の対処法は、新しいコンタクトレンズと交換することです。
レンズに異常がある場合でも、新しいものと交換すれば違和感が解消されます。
特に使い捨てタイプを使用している方は、見た目に異常がなくても違和感があれば迷わず廃棄して、新しいものと取り替えてください。キズや汚れは目に見えないものもあり、角膜を刺激することで重大なトラブルに発展する恐れもあります。
なお、1Dayタイプは1回限りの使用が基本なので、外したレンズは再利用せず、必ず交換しましょう。
コンタクトレンズの違和感が数日経っても改善しない場合は、眼科の受診をおすすめします。
違和感の原因が炎症や感染症といった目のトラブルなら、適切な治療が必要になるからです。
それらの眼病を放置していると、症状が悪化してコンタクトレンズが使用できなくなることも。
また、眼科で自分に合った度数やベースカーブ(BC)を再確認してもらえば、より快適にコンタクトレンズを使えますよ。
なお、違和感が続く場合に限らず、3ヶ月に1度は定期的に眼科を受診して、目の状態をチェックしてもらいましょう。
今回は、コンタクトレンズを装着した時に生じる違和感の原因と、その対処法について解説しました。
コンタクトレンズの違和感は多くの場合、適切なお手入れや対処法で解消できます。
原因をしっかり特定して、慣れるまで時間をかけたり、専用の目薬をさしたりするなどの方法を試してみましょう。
それでも解決しない場合は、早めに眼科を受診してアドバイスを受けてください。
この記事を参考に、快適なコンタクトレンズライフを楽しんでくださいね!